日々のsugar sugar mountain☆
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2024/05/19(Sun) 20:39:40
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いたいのいたいの、
2009/11/22(Sun) 22:40:27
「……なんかもう」
岡田が言う。 「たぶんこれから、もっと健くんにも迷惑ばっかかけるし」 健はキャベツを茹でながら聞いていた。キャベツが安かったので、それをたくさん入れたスープを作っている。 岡田の言葉に耳を傾けてはいるが、目の前の鍋のことがあたまの8割を占めていた。もったいないからちょっと芯っぽいところも、ほんとうなら捨てたほうがいいのかなと思いながら、切って鍋に入れた。 芯のとこは、堅いから、おれが気合いを入れて茹でなきゃだめなんだ。ほかのとこよりも、もっとずっと、甘く甘くなるように。 「だから健くんは、イヤだと思うたら、出ていってもええんよ」 俺が始めたことだから、と、岡田は続ける。 真面目すぎる、と健は思う。 おれにも半分背負わせてくれればいいのに。おれだって、こうしてキャベツを煮る以外にも、たぶんもっとずっと、役に立てるのに、と。 「岡田、いま、つらい?」 「……うーん、まあ。ちょっと」 健は鍋にふたをして菜箸を置くと、岡田のいるダイニングの方に向いて、 「いたいのいたいの、とんでけ」 と呟いた。 「何?」 「おまじないです」健は小さい声で笑う。「効くと思う」 「……飛んでった」 岡田はもそもそと呟いた。 「じゃあこれから毎日かけてあげよう」 健がそう言って鍋に向き直したあと、岡田はテーブルに突っ伏して、どこを間違ったのかなあと考えた。 こういうことを考えるところがもしかしたら、間違っているのかもしれないなあとぼんやり思う。 ----- 意味わからんくてすいません… 4年前のやつの書き直し だけどぜんぜん違う ような PR |