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いたいのいたいの、
2009/11/22(Sun) 22:40:27
「……なんかもう」  
岡田が言う。  
「たぶんこれから、もっと健くんにも迷惑ばっかかけるし」
健はキャベツを茹でながら聞いていた。キャベツが安かったので、それをたくさん入れたスープを作っている。 
岡田の言葉に耳を傾けてはいるが、目の前の鍋のことがあたまの8割を占めていた。もったいないからちょっと芯っぽいところも、ほんとうなら捨てたほうがいいのかなと思いながら、切って鍋に入れた。 
芯のとこは、堅いから、おれが気合いを入れて茹でなきゃだめなんだ。ほかのとこよりも、もっとずっと、甘く甘くなるように。 
「だから健くんは、イヤだと思うたら、出ていってもええんよ」   
俺が始めたことだから、と、岡田は続ける。  

真面目すぎる、と健は思う。 
おれにも半分背負わせてくれればいいのに。おれだって、こうしてキャベツを煮る以外にも、たぶんもっとずっと、役に立てるのに、と。
 
「岡田、いま、つらい?」  
「……うーん、まあ。ちょっと」   
健は鍋にふたをして菜箸を置くと、岡田のいるダイニングの方に向いて、 
「いたいのいたいの、とんでけ」
と呟いた。 

「何?」  
「おまじないです」健は小さい声で笑う。「効くと思う」 
「……飛んでった」 
岡田はもそもそと呟いた。 
「じゃあこれから毎日かけてあげよう」   
健がそう言って鍋に向き直したあと、岡田はテーブルに突っ伏して、どこを間違ったのかなあと考えた。
こういうことを考えるところがもしかしたら、間違っているのかもしれないなあとぼんやり思う。 


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意味わからんくてすいません…
4年前のやつの書き直し だけどぜんぜん違う ような
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