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いのはらくん…!
2010/05/16(Sun) 23:27:12

たたた誕生日のことすっかり忘れてた、とか…言わない!
ちょいフライングですが誕生日おめでとうございます!!
 

ほんといのっちかわゆい。
いのっちといえば、自分はこのまえの代々木で、いのっちの最後の挨拶でかならずぶわってなるっていう条件反射が…なんで?
いや、他の人の挨拶ももちろん、わー!ってなるんだけど、いのっちだけ、ぶわって…
あのふつうにほんとにバイバイって言ってくれてる感じが好きかも。いやみんなバイバイって言ってくれるんですけど、
なんか、ほんとに、友達に言うみたいにバイバイって言うじゃないですか。あーいまいのっちにバイバイって言われてるんだーっていう(もういいか…)
すいません
要するにすきなんです(…)

ほんとブイは全員すきすぎてびっくりします。


あっ
でもあさイチはやっぱり時間の都合上ぜんぜん見れてないです…><録画してまで見る気力はなくてスイマセン!

そんなわけで…なんか妄想文を続きに… スイマセン出来心です。



 ぷしゅう、と空気の抜けるような音がして、俺の記憶がそこから始まった。
 
 はじめに、透明なガラスが見えた。ぼんやりだったけれど外に光があることがわかったから、手を伸ばしてガラスに触れた。腕を上げるのがばかみたいに重く感じて、やっとの思いで透明な板に触ると、いとも簡単にそれが動いた。触れると動くようになっていたのだと後で気づいた。視界の端に、盛大なドライアイスの煙みたいなのが見えていて、それは俺の入っていたカプセルみたいな乗り物(でも動かないから乗り物と言う表現は間違っているかもしれない)の側面から出ている。
 冷凍睡眠、と言う言葉が浮かんできて、そんなSFみたいな話あるわけないじゃないの、と自分で自分につっこみをいれた。でも同時に頭の中が薄ぼんやりしていて、自分のこともよくわからないし体も動きにくいのが、本当にそうなんじゃないかと思った。今日はいつで、俺は誰だ。落ち着け、と呟いた。
 とりあえずカプセル(と俺は呼ぶことにした)の外に出てみるという選択肢を選ぶまでたぶん10分くらい費やした。ほんとは1分だったかも、1時間だったかもしれなかった。ぼんやりした頭が徐々にはっきりしてきて、足の感覚が戻ってきたので立ち上がってみた。例のドライアイスみたいな白い煙が俺が動くのにつれて左右に散って、消えてゆく。ひざのあたりがまだぎしぎしと音を立てそうな感じだ。そういえばもともと尿酸値が高くてプリン体を摂取しないように気をつけていたなあと、どうでもいいことは思い出したのにどうして俺が今ここにいるのかはいまいちわからなかった。けれどあまり不安もなかった。だからたぶん俺は望んでここにいるんだろうなと思った。
「あのー」
 第一声を発した。声は思ったより大きくて、少しかすれたけれど遠くまで届いた。がらんとした部屋に響いた。でも、最初に感じたよりこの部屋は狭い。倉庫のような素っ気無い場所だ。
 この中に他には誰もいないようだった。よく見ると、俺が入っていたのと同じようなカプセル状の物体が部屋にいくつか並んでいて、中には誰かいるのかも知れないけれど、いまのところ開いているのは俺の入っていたやつだけみたいだ。
 再び足元に目をやると、さっきの白い煙がずいぶん薄くなって、ほとんど消えてしまっていた。カプセルの中も案外未来っぽくない、なんというか夜行フェリーの寝台みたいな素っ気無い作りだ。何でこんなところに入っていたんだ?
 ぼんやりした頭を、できうる限りのフル回転をさせて思い出そうとする。
 それから手がかりがないかと思ってカプセルの表面をぐるりと観察する。開いて反対側に倒れているふたを持ち上げて閉めてみる。そうしたら、表面のガラスのふちに、シールみたいなものが張られていて、日付が書かれているのを見つけた。
 【5月17日】
 ああ、そうか、と気がついた。今日は5月17日なのか。俺の誕生日なのだ。そこだけ記憶がハッキリしていて、なんだか妙に納得する。全部わかったような気がする。
 隣のカプセルを見る。同じシールに、7月2日、と書かれている。その隣のは、7月24日。どれも見覚えがある数字だった。残りの3つもたぶん、見覚えがある日付なんじゃないかな。と俺は思って、にんまりした。そんでもって、これに入ってるやつが俺にとってけっこう大事な人間だったってことも。
 まだ頭の中がぼんやりするけれどそのうち全部思い出すさ。それまでのんびり待てばいい。とりあえず7月2日になるのを楽しみにしていよう。
 「待ってるよ」
 俺は隣のカプセルの表面を、そっと撫でた。
 
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